アートコーポレーションは2月4日、CTトータルトランスポート(公開買付者)によるアートの株式の公開買付け(MBO)に賛同し、株主に公開買付けに応募を勧める決議をした。
今回の公開買付けにより普通株式が上場廃止となる予定を前提としている。
公開買付者のCTトータルトランスポートは寺田千代乃社長が社長を務め、アートの主要株主である寺田寿男氏、専務取締役である寺田政登氏、常務取締役である寺田秀樹氏が株式を有している。
なお、普通株式1株当たりの買付け価格は1800円。2月3日の東京証券取引所に終値1297円に対して 38.8%プレミアムを加えた価格になっている。
MBOを行う目的について、企業価値の向上を図るための経営改革に伴うリスクからアートの一般株主の利益を守るとともに、中長期的に支援するため、MBOの手法により普通株式を非公開化して、代表取締役である寺田千代乃氏のリーダーシップの下で、短期的な業績の変化に左右されることなく、経営陣と従業員が一丸となって変革に取り組む体制を構築し、経営の変革を遂行していくとともに、上場維持に伴うコストの削減を図ることが最も有効な手段であると判断したもの。
なお、公開買付者は2010年10月頃にMBOの提案を行い、協議の申入れを行っていた。