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DHL/成長のための投資、1億ユーロを投入しネットワーク拡充へ

2011年06月22日/国際

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DHLは6月22日、アジア太平洋地区のジェリー・シュー新CEOが来日し、アジア太平洋地区の事業概況と事業戦略の説明会を開催した。

<説明会で握手するジェリー・シューCEO(左)と山川丈人DHLジャパン社長>
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説明会では、アジア太平洋地区CEOのジェリー・シューが、まずDHLの現状を説明。全世界でのエクスプレス事業は約30%のシェア、グローバルフォワーディングは航空貨物で12.9%、海上用貨物で9.1%、陸送貨物で2.1%のシェアを占める。また、サプライチェーンでは8.5%と、ほとんどの部門でグローバルマーケットリーダーの位置を占めているとした。

アジア太平洋地区では、国際エクスプレス部門で34%のシェアを占め、他社を10数ポイント引き離している。

同氏は「今後、アジア太平洋地域はまだまだ成長する」と語り、成長のための新たな投資を発表したばかりだ。それが1億ユーロを投入してのアジア航空ネットワークの構築だ。

<3機購入した新鋭の大型貨物機B747-400BCF>
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<エアホンコンにより運行されるB747-400BCF>
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新鋭の大型貨物機B747-400BCFを3機購入し、成田~香港、シンガポール~香港、上海~香港の3路線に投入。また、A300-600GF貨物機2機を北京~香港、マニラ~香港間に再投入。B747-400BCFの路線は輸送力が倍増、A300-600GFの路線は88%の輸送力増強となった。

また、2012年の上半期に上海にアジアでは2番目の北アジアハブを完成させる。これには1億4200万ユーロを投資する。

また、人材育成のための投資も成長のための投資と位置付ける。そのために、高い水準の訓練と試験を課す「認定国際スペシャリスト(CIS)」による研修教育を全世界の従業員が1.5日間のコースで学ぶ。2011年10月までに全員が受講する予定だ。

なお、同社の新ブランドキャンペーンとして、スピードとイエローをコンセプトに広告展開する。

■北アジアハブの概要
土地面積:8万8000㎡
オフィス施設(3階建):総床面積6500㎡(既存の上海ゲートウェイ施設の約2倍)
仕分け施設(2階建):設置面積2万5000㎡(既存の上海ゲートウェイ施設の約2.5倍)、総床面積5万7000㎡(既存の上海ゲートウェイ作業エリアの約5倍)
トラックドック:50
自動仕分け能力:2×自動仕分けベルトコンベア(小荷物用)、処理能力1時間当たり~2万個、2×自動仕分けベルトコンベア(書類用)、処理能力1時間当たり~2万通。

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