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物流最前線/プロロジスの新名神体感ツアー、近く感じた猪名川・京田辺

2018年03月14日/物流最前線

猪名川は内陸部の丘陵地帯ながら住宅地に近い

猪名川町は大阪駅から約25kmと比較的近いのだが、古くからの里山の風情が色濃く残っている地域だ。南部には鎌倉時代からある多田銀山(1973年日本鉱業が休山)があり、豊臣秀吉の埋蔵金伝説も伝わっている。町では、銀山を観光地として整備し、歴史街道の整備を進めているという。

また、猪名川町南部には、阪急日生ニュータウンや猪名川パークタウン、つつじが丘等のニュータウンがあり、約2万4000人余りが住んでいる。猪名川町全体では2017年段階で約3万1000人となっている。また、国勢調査によると、人口増加率は約2%と兵庫県トップとなっている。

猪名川プロジェクトの工事現場はまさに山を切り開いて土地造成が真っ最中と言った感じだった。削り取った土砂を運ぶ大型ダンプトラックも行き交っている。ここで工事の説明を清水建設が行い、猪名川プロジェクトの説明を吉成所長が行なった。

この土地の開発は猪名川町が実施したコンペでプロロジスの案が採用されたことによる。造成から民間資本による開発で宅盤(宅地の地盤面)に建物を建てて、テナントを誘致するものだ。「この土地にはマルチテナント型1棟と、BTS型を複数棟建設する予定です。兵庫県の産業労働部および猪名川町と一緒に開発を進めています。立地的には、神戸、京都、大阪との結節点として、近くに大消費地と産業集積地を抱え、新名神が完成すればさらに利便性は増し、東西の横の繋がりは一層増すものと思われます」と吉成所長。

見学は現時点では工事現場入口付近から造成中の山肌を見る程度で、完成した際の姿を思い描くのは困難だ。しかし、参加者は熱心に、「地盤の強度は」「地震等で土砂崩れの危険性は」「公共交通機関は」等の質問も。これらの質問に対しては、簡単な回答の後、詳しくは京田辺のプレゼンルームで説明した。

なお、猪名川プロジェクトの開発概要は、事業区域面積が約45万2000m2、施設用地面積が約14万4800 m2、計画建物は、マルチテナント型1棟、BTS型4棟の5棟で、延床面積約25万8000 m2を予定している。開発予定期間は2025年とし、第1棟の着工は2020年初頭、竣工は2021年春の計画である。

工事現場から離れ、京田辺に向かう途中、現場の近くに住宅街があちらこちらに見られた。丘陵部ながら周囲に住宅街が点在している。造成風景だけを見ると、山に囲まれた辺ぴな土地という印象を持つが、距離感と共に、認識を改めるに充分な印象を受けた。

<川西ICを入り長さ1.1㎞の川西トンネルへ>
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<プロロジスパーク京田辺の完成時の鳥観図>
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<建設中のプロロジスパーク京田辺>
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<建設中のプロロジスパーク京田辺(ランプ部分)>
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