大阪府の総合物流企業ヨロズ物流と、生成AIを活用したコンサルティングサービスを展開するスーパー・アカデミーは4月9日、属人的な配車業務を標準化する「生成AI配車プロジェクト」を発足したと発表した。
法改正による規制強化や人手不足、コスト高騰が進行する中、両社の強みを生かし、ベテラン担当者に頼りがちだった配車作業をシステム化し、データに基づいた最適な判断と利益確保を、誰もが迅速に行える仕組みを構築する。
4月の法改正により物流業界は「持続可能なサプライチェーン構築」へとフェーズが移行し、春闘では運輸労連が大幅なベースアップを掲げている。人材確保と処遇改善に向け、企業には自動運転や物流DXへの投資と同時に、確実な利益確保が求められるが、配車業務は運送距離や燃料代、高速代、ドライバーの労働時間など複雑な条件を考慮する必要があり、熟練者の経験や勘に依存する構造となっていた。
そこで、GPSやデジタコを活用した安全管理と柔軟な対応力を強みとするヨロズ物流のノウハウと、生成AI導入支援や企業のDXに実績を持つスーパー・アカデミーの知見を融合し、課題解決を目指すプロジェクトを共同で立ち上げた。
プロジェクトでは、生成AIにより配車手配の属人化を解消するとともに、依頼ごとに必要な経費についても多角的に分析。1便あたりの利益を最大化するための判断を提示することで経営の安定化をサポートする。加えて、配車担当者の作業時間を短縮し人件費の削減を目指す。
今後、ヨロズ物流の実運用環境下で生成AI配車モデルの精度向上と実証を進め、将来的には実証されたシステムとAI活用のノウハウをパッケージ化し、全国の中小物流事業者へ向けた提供も見据えている。
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