ロボットハンドの開発を行うThinker(シンカー)は4月13日、自動車部品を扱う那須梱包にバラ積みピッキングロボット「Thinker Model A(シンカーモデルエー)」を導入したことを発表した。
<「Thinker Model A」(手前)とこん包機械(奥)>

今回は、那須梱包の自動車用補修部品のこん包作業ラインに1台のロボットを導入。6月の開始をめどに、1日8時間の稼働を想定している。
手作業によるこん包では、セッティングされた袋に人が部品を一つ取って入れ、包装機を操作して封をする工程であったが、「Thinker Model A」は包装機と連動することでピッキング後、自動的に封入をおこなう工程となる。
工程の自動化により、作業者一人に対して数種類の部品こん包を担え、作業効率の向上を見込めるという。
また、作業内容の簡便化により、障がい者雇用や従来とは異なる性別・年齢層でも雇用できる機会創出の面でも有用だとしている。
<実際のピッキングの様子>
今回の導入に際し、那須梱包の那須喜行 代表取締役は「一般的に省人化を目的とした活用が中心になりがちな中で、一人のヒトが半自動包装機をこれまで1台の操作しかできなかったことが、2台を操作することで能力を拡張させるという『人間拡張』の視点に立った方針で進めていきたい」と語った。
Thinkerはこれまで、人手を代替するロボットの課題として挙げられていた「人手による事前準備」「機械学習に時間が必要」「可能な作業が限定される」といった点に対し、AIを搭載した高性能センサーによる「手さぐりでつかむ」ロボットハンドを搭載することで対応。
同社は今後も、製造・物流分野における現場課題に向き合いながら、ロボットをより身近で使いやすい存在にし、人とロボットが真に協働できる生産現場づくりに貢献していくとしている。