日本郵船は4月20日、グループのNYK Bulkship(Asia) とGolden Island、Yara Clean Ammoniaの3社がシンガポールで低炭素アンモニアを舶用燃料向けに共同で販売・供給するため、主要条件合意書を締結したと発表した。2030年代前半の事業開始を目指す。
燃料供給拠点として地理的優位性があるシンガポールは、世界最大のバンカリング港。全世界の舶用燃料需要のおよそ5分の1を供給する重要なハブ港の役割を担っている。また同国では、海事産業が脱炭素目標を達成できるよう積極的な官民連携が進められている。
3社によるパートナーシップは、低炭素アンモニアを温室効果ガス(GHG)排出量がゼロまたはゼロに近い舶用燃料として実用化するためのもの。
日本郵船グループは、LNGバンカリング事業で培った知見に加え、アンモニア輸送船の運航実績やアンモニア燃料船プロジェクトにおける運航・技術面での経験を活用する。
Golden Islandは、40年以上にわたりシンガポールのバンカリング業界をけん引しており、顧客基盤、バンカー供給に不可欠なスケジューリングとオペレーション面でのノウハウを提供する。
Yara Clean Ammoniaはアンモニア分野における世界的なリーディングカンパニーとして、アンモニアの安全な取り扱いに関する専門性を生かす。
アンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため、国際海事機関の脱炭素目標とも整合し、2030年代以降の代替燃料として有望視されている。
