商船三井は4月22日、ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)を3基搭載した液化CO2輸送船について、日本海事協会から基本設計承認を取得したと発表した。
サムスン重工業と共同で開発を進めたもので、風力活用による燃料消費量と温室効果ガス(GHG)排出量の低減を目指す。
<ウインドチャレンジャーを3基搭載した液化CO2輸送船のイメージ図>

この船型は、液化CO2の国際輸送を想定した貨物槽容積4万m3の液化CO2輸送船に、ウインドチャレンジャー3基を搭載する設計。操船設備や居住区を船の前方にまとめることで操船に必要な視界を確保した。エンジンルームへのアクセスや航海灯、救命艇の配置など、安全性にも配慮した設計としている。
ウインドチャレンジャーは、伸縮・回転が可能な硬翼帆を自動制御することで、安全な航海を維持しながら風力を推進力として活用する。この技術を液化CO2輸送船に適用することで、輸送プロセスで排出されるGHGを削減し、環境負荷低減につなげる。
商船三井は「2050年までのネットゼロ・エミッション達成」を掲げており、ウインドチャレンジャー搭載船の船隊規模を2030年までに25隻、2035年までに80隻へ拡大する計画。
商船三井/第三者運航船のGHG削減効果を自社荷主に提供する仕組み実証