ANAホールディングスが4月30日に発表した2026年3月期決算によると、ANAブランドの貨物収入は、国際線が1841億円(前年同期比1.7%減)、国内線が228億円(0.9%減)だった。
国際線貨物では、アジア発北米向け貨物の取り込みを強化したことなどから、輸送重量は前年同期3.2%を上回ったものの、自動車関連やECの需要減退などにより、収入は減少した。
路線ネットワークでは、需要動向を見極め、貨物専用機の運航路線や供給量を柔軟に調整したほか、北米路線では他社によるエアラインチャーター便の運航を継続し、収益性の確保に努めた。
2025年8月にグループ化したNCA(日本貨物航空)の2025年7月以降の収入は、1089億円だった。NCAでは、米国の関税政策による中国発北米向け三国間貨物の需要減退の影響を受けたが、回復基調にある。10月以降はアジア発欧米向け貨物等の旺盛な需要も積極的に取り込んだ。
次期の見通しとして、国際線貨物は、半導体関連の旺盛な需要がけん引し市場は堅調に推移すると見込むものの、不安定な世界情勢が貿易動向に与える影響に注視。路線ネットワークでは、ANAは成田―バンコク線、成田―上海線を増便し、NCAは成田―シカゴ線、成田―ダラス線、成田―ロサンゼルス線などを増便することで、アジア―欧米間の貨物需要を積極的に取り込む。
また、ANAグループの貨物事業会社であるANA Cargo、NCA、NCA Japanの3社を2027年4月に統合する予定のため、統合に向け販売体制の一元化や貨物上屋の集約を加速し、高品質かつ競争力ある航空貨物輸送サービス体制を構築していく。
ANA 決算/4~12月の国際線貨物収入3.4%減、国内線1.0%減