再春館製薬所は5月14日、本社(熊本県益城町)と工場が一体となった「再春館ヒルトップ」内の発送センターに、自律走行型協働ロボット(AMR)とデジタルピッキングシステムを掛け合わせた新システムを導入したと発表した。
将来的な労働力不足を見据えたもの。ロボットの効率的な導入で生み出せた時間を、人の手でなければできない作業に充てることで、物流の量と質の両立を目指す。
新システムでは、自然の恵みを活用した医薬品・医薬部外品・化粧品の製造販売を行う企業として、物流設備にも環境負荷の低減を追求した。
AMR導入により、従来のベルトコンベアによる搬送システムと比較して電気使用量を約40%削減できる見込み。
この体制変更で当日出荷比率は現在の53%から65%へ、10%以上向上し、当日発送対応可能枠・件数の大幅拡大が可能となる。
翌日内の製品着荷可能エリアが拡大するのに加え、集荷のデジタル化で精度を向上し、ミスのない確実な配送も実現する。
これまで社員が行っていた「資材の準備」や「荷物の搬送」といった付随業務をAMRが担うことで、社員は1日にできる梱包時間が従来の約2倍に増え、メッセージカード封入や細やかなギフト対応など、機械には代替できない業務に集中できるようになる。
将来的には、人の力を最大化させた物流体制を生かし、自社製品のみならず、他社製品の出荷請け負いなど、新たな事業価値の創出にもつなげたいという。
なお、「再春館ヒルトップ」の発送センターは見学通路から内部の様子が見える設計になっており、ロボットと人が協働する最先端の物流現場を一般公開することで、安心感や工場見学の楽しさも提供していく。
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