東京流通センター(TRC)とダイナミックマッププラットフォームは5月18日、TRCの保有する敷地内全エリアの高精度3次元地図データを整備完了したと発表した。
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<ダイナミックマッププラットフォームのデータ計測車両「MMS(Mobile Mapping System)」>

昨今の物流業界では、トラックドライバーの人手不足に対し、自動運転車両の検討が進められている。高速道路での自動運転トラック走行実証が政府主導で実施されているが、物流全体の自動化のためには、物流結節点となる施設内バースの自動運転技術も求められている。
昨年12月より活動を開始した「TRC建物内の自動運転走行WG」に参画しているダイナミックマッププラットフォームは、こうした背景を受けてTRCと共同で高精度3次元地図データを作成。
このデータは、物流施設での自動運転走行技術の手助けとなるだけでなく、自動運転車両と物流施設の運用管理システムが保持する情報のリアルタイム連携を進める基盤にもなる。
こうした研究が進むことで、物流施設内でレベル4自動運転トラックが安全に走行するための情報提供、施設に入居するテナント事業者とのシステム連携が可能になる見込みだ。
データは、世界的な標準フォーマットである「Lanelet2」を採用しており、国内外の企業が技術検討を進めるさまざまな自動運転システムに対応可能。
TRCが2025年5月に発足した、企業・行政・研究機関が集まったプラットフォーム「平和島自動運転協議会」では、すでに多くの会員企業による活用が予定されている。
今後TRCとダイナミックマッププラットフォームは、物流効率化のさらなる推進と、物流業界が抱える社会課題の解決に寄与するとしている。
今回の取り組みについて、東京流通センターの有森鉄治社長は「各社が個別に計測・図化を行う負担を軽減し、協調領域における共有インフラを提供することで、TRC構内走行をはじめとした自動運転の社会実装に向けた検証がより活発化することを期待している」と述べた。
ダイナミックマッププラットフォームの吉村修一社長は「今回の連携で3次元地図データを整備できたことは、物流施設内における自動運転走行や施設運用を見据えた技術検討を進める上での重要な一歩であると捉えている」と語った。
また、平和島自動運転協議会の会員企業であるマクニカの佐藤篤志イノベーション戦略事業本部長は「ダイナミックマッププラットフォーム社と連携し、物流拠点であるTRC構内の高精度3次元地図データを活用した自動走行の実証実験を重ね、物流現場における実用化を着実に進めていく」と、データを活用した今後の展望をコメントした。
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