東レとT2は6月4日、自動運転トラックで石油化学品を定期的に輸送する商用運行を関東~関西間の高速道路の一部区間で開始した。
商用運行は、東レ千葉工場(千葉県市原市)から関西の物流拠点である澁澤倉庫茨木営業所(大阪府茨木市)までの約520kmの区間で実施。このうち、レベル2自動運転区間は東名高速・綾瀬スマートIC(神奈川県綾瀬市)から新名神高速・茨木千提寺IC(大阪府茨木市)までの約440kmで、自動車部品や電気製品、医療品などの原料であるABS樹脂「トヨラック」を定期的に輸送する。
環境に配慮し、軽油にバイオディーゼル燃料を5%未満混ぜた「B5軽油」、廃食油や廃動植物油脂を主な原料としてCO2排出量を実質100%削減可能な次世代の軽油代替燃料「リニューアブルディーゼル燃料」などの低炭素燃料を利用する。
東レが扱う石油化学品は、サプライチェーンの裾野が広く、電気製品や自動車部品、衣料品、医薬品、食品、そして日用品に至るまで幅広い産業を支えており、物流停滞で製品供給に甚大な影響を及ぼす可能性がある。
東レは、持続可能な物流を構築するため、T2が開発したレベル2(ドライバー監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転)自動運転トラックを使用し関東~関西間の高速道路の一部区間で、石油化学品を幹線輸送する実証を2025年9月に開始した。
2026年3月までに4回にわたり実証を行った結果、T2の自動運転トラックが既存の運行と同等の輸送品質や安全性を担保できることを確認できたため、両社はT2自動運転トラックの商用運行について合意した。
今後は、T2が2027年度以降に開始を目指すレベル4自動運転(特定の走行環境条件を満たす限定された領域で自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態)トラック幹線輸送の枠組み活用についても本格的に協業を進める。
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