ソフトバンクとTrusty Cars Pte. Ltd.(Carro)の合弁会社であるCARRO JAPANは6月11日、高精度リアルタイム測位システム(RTLS)やデジタルツイン技術を提供する韓国のORBROと、日本国内の工場・物流倉庫でのDX推進へ協業を開始したと発表した。
CARRO JAPANはこれまで、車両管理や運行最適化を行うフリートマネジメントシステムを提供し、屋外モビリティや物流の効率化に取り組んできた。
一方、工場や物流倉庫において、人手不足に伴う熟練者の技術伝承や現場のオペレーションの効率化が求められる中、従来の屋外モビリティ向けシステムでは屋内の人・モノ・重機の微細な動きを把握し、業務効率化に寄与することが難しいという課題があった。
今回の協業では、ORBROが持つUWB(超広帯域無線通信)やVision AI、デジタルツイン技術を活用した高精度な屋内位置情報プラットフォームと、CARRO JAPANのフリートマネジメントのノウハウを組み合わせる。これにより、屋外輸送から工場・倉庫内のオペレーションまでをシームレスにつなぐソリューションを提供し、産業現場のDXを支援する。
主な取り組みの一つは、工場や物流倉庫内における業務効率化だ。ORBROのRTLSを活用し、作業員やフォークリフト、資材などの動きをリアルタイムで追跡し、3Dデジタルツイン空間上に再現する。接車から荷物の積み下ろし、保管、ピッキングに至る一連の作業動線を可視化し、レイアウト最適化や人員配置の改善につなげる。
また熟練者の作業内容や作業時間をデータ化し、新人作業員との比較・分析を行うことで、これまで暗黙知となっていた作業ノウハウを標準化し、技術伝承をサポートする。
さらに危険エリアへの侵入検知や、フォークリフトなどの重機と作業員の接近を知らせるアラート機能など、安全管理システムと連携したスマートファクトリー向けソリューションも共同展開する。両社は国内顧客に対し、こうした提案から導入支援まで一貫して提供していく方針だ。
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