川崎重工業は6月12日、中国遠洋海運集団と共同運営している大連中遠海運川崎船舶工程(中国大連市)で、CAMPHOR TREE MARITIME (カンファーツリーマリタイム)向けVLCC「HIMALAYASAN(ヒマラヤサン)」を引き渡した。川崎重工グループとして新たに開発したLNG燃料VLCCの3番船。
特長は、従来型の球状船首をなくし、喫水線における船長を長くした新開発の船首形状を採用したこと。航走する際に発生する船首波による造波抵抗を大幅に減少させ、推進性能を高める。
低回転超ロングストローク主機関と高効率の大直径プロペラの採用により、低燃費を達成した。
また、LNGと低硫黄燃料油に対応する二元燃料主機関を搭載。LNG燃料使用時は、従来型の重油焚き主機に比べ、二酸化炭素(CO2)では約25~30%、硫黄酸化物(SOx)では100%、窒素酸化物(NOx)では約85%の排出削減効果が見込める。
主機関と発電機関の排気ガスの出口部にSOxスクラバーを搭載することで、SOx排出規制強化にも対応。従来の燃料油を継続的に使用できるため、燃料油のコスト低減が期待できる。
■主要目
全長×幅×深さ:339.50m×60.00m×28.90m
満載喫水:21.03m
航海速力:約15.45ノット
定員:37名
総トン数:16万6708トン
載貨重量:31万26トン
貨物倉容積:35万2151m3
主機関:MAN B&W 7G80ME-C10.5-GI-HPSCR 型ディーゼル機関 1基
船級・船籍:日本海事協会(NK)・パナマ
引渡日:2026年6月12日
