東京大学とTOPPANホールディングス(HD)は7月1日、AIの研究開発と社会実装を推進する「AIイノベーション研究センター」を開設する。TOPPAN HDの寄付を活用したエンダウメント型研究組織として設置し、物流を含む産業分野でのAI活用を加速する。
両者は2024年10月から、サプライチェーン全体の最適化をテーマとした社会連携講座(講座長:松尾豊教授)を通じて、需要予測や需給最適化に向けたAI技術の共同研究を進めてきた。新センターではその取り組みを発展させ、物流・製造・医療などの分野を横断し、実環境での検証や社会実装を推進する。
開設後、選定した研究分野に対するデータ基盤の整備と実環境での検証に向けたセキュリティ設計を行い、2027年度以降に実環境での検証・効果測定を通じて研究を段階的に深化させる。
また関連分野との連携を強化しながら研究領域の拡張を図り、複数の産業分野でのプロダクト開発も視野に入れている。研究知と実務知が循環するエコシステムを構築することで、AIの価値を社会全体へと広げる取り組みを推進する方針だ。
AIイノベーション研究センターのセンター長を務める松尾豊教授は、「産業界と連携しながら実際の問題に取り組み、AIを前提とした工学的な解決策を実践していく。その経験を体系化することで、ロボティクスやサプライチェーン、材料設計など幅広い分野に応用できるものにしていきたい」とコメントしている。
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