西濃運輸は6月15日、今春入社した外国人ドライバー7人のうち5人が、営業乗務社員として岐阜県の岐阜東濃支店、岐阜支店、滋賀県の長浜支店に配属されたと発表した。
日本で有効な運転免許証の取得と、西濃運輸の理念や規則の研修、日本語研修などを経て、6月10日から順次、配属。
今年3月に中途採用したベトナム人ドライバーが、大型車両で拠点間輸送を行う路線乗務社員として単独乗務を始めているが、集荷・配達業務を担う営業乗務社員として配属されるのは今回が初めてとなる。
営業乗務社員の業務は、安全確保から顧客対応まで多岐にわたる。物流用語、作業動線マニュアル、礼節や接客マナーなど、日本の物流現場で求められる行動基準を理解する必要があった。
そこで西濃運輸では、顧客や社内でのコミュニケーションなど、実践を通じた日本語教育と合わせて、品質方針や安全方針などの詳細に関して西濃運輸のマニュアル計55ページ相当を英語、ヒンディー語(インド)、ベトナム語、インドネシア語、ネパール語、ミャンマー語にした翻訳版を準備し、動画化。外国人ドライバーがいつでもどこでも、自身の母国語で正しい業務手順を学べる環境を整えた。
翻訳した動画は対話型AIと連携させてあり、例えば「点呼」「不在時の対応」などキーワードを入力すると、必要な作業手順や教育動画を瞬時に呼び出せるようになっている。
こうした研修を経て岐阜支店に配属されたインド出身のニコラス・パンダンさん(28)は、「日本で働けることがうれしい。日本のルールは厳しいけれど、マニュアルを理解し、グッドドライバーになりたい」と話している。
少子高齢化や物流2024年問題の影響を受けたドライバー不足は深刻化しており、西濃運輸では、多様なバックグラウンドを持つ人材の採用と育成を進めている。今年度中に営業乗務社員として計13人の外国籍従業員を採用する計画だ。今春入社した7人については6月中に各支店に配属予定で、新たに7月に4人、10月に2人が入社予定という。
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