北商物流は5月28日、温室効果ガス排出量削減目標(短期目標)に関して、国際的な気候変動イニシアチブである「SBTi(Science Based Targets initiative)」の認定を取得した。EC市場拡大を支えるラストワンマイル配送の現場から、科学的根拠に基づいた脱炭素アクションを実行し、持続可能な物流ネットワークの構築を進める。
SBTiは、気候変動対策に関する情報開示を推進する機関投資家の連合体であるCDP(Carbon Disclosure Project)、国連グローバル・コンパクト(United Nations Global Compact)、世界資源研究所(World Resources Institute)、世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature)により、2015年に設立された国際的団体で、パリ協定に準拠した「地球の気温上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑える」ための科学的根拠に基づいた温室効果ガス削減目標を支援・認定。2025年1月現在、全世界で1万社以上の企業が認定を取得している。
SBTiによって正式に承認された北商物流の目標は「2024年を基準年として、2032年までにScope1(直接排出)とScope2(間接排出)の温室効果ガス絶対排出量を50.4%削減し、Scope3(サプライチェーン排出量)の排出量を測定・削減」で、今後7年間の目標達成に向けた具体的な取り組みとして、「デジタル技術を活用し、最も効率的で無駄のない配送ルートを構築することで車両の走行距離と燃料消費を削減」「業務効率化を推し進め、不必要な待機時間や過剰な現場稼働を削減することで、ドライバーの労働環境改善と排出量の削減を同時に実現」「配送車両のEV化を計画的に進め、事業活動に伴う直接的な排出量(Scope1)の大幅な削減」などを掲げている。
北商物流では、2023年5月に交通事故による死傷者の削減を目的とした国際規格ISO39001「道路交通安全マネジメントシステム」の認証を取得しており、SBTi認定取得により、「ドライバーの交通安全(ISO)」と「地球環境への配慮(SBTi)」という2つの厳しい世界基準を満たす先進的な軽貨物事業者として、業界全体の品質レベルと意識の向上をけん引するとしている。
