郵船ロジスティクスは7月2日、欧州法人のYusen Logistics(Europe)傘下でヘルスケア物流サービスを展開するMoviantoが、ベルギー・アールストの医薬品倉庫を大幅に拡張し、欧州におけるヘルスケア物流機能を強化したと発表した。
今回拡張したのは、2016年に稼働開始した医薬品物流拠点。需要拡大に対応するため、倉庫面積を2万1600m2に拡張し、パレット保管能力を従来比約2倍に高めた。
施設内には、常温(15~25℃)、冷蔵(2~8℃)、冷凍(-20℃)、超低温(-80℃)の各温度帯に対応した保管エリアを整備。厳格な温度管理が求められる医薬品や医療機器の保管に対応するほか、危険物・麻薬専用エリアも新設した。
またGDP(医薬品物流品質基準)およびGMP(医薬品製造品質基準)の認証を取得し、TAPA基準にも準拠。治験薬や治験機器の保管から二次包装などの流通加工、品質管理まで一貫したサプライチェーン・ロジスティクスサービスを提供する。保税倉庫機能も備え、免税保管や輸出入通関にも対応する。
環境面では、屋上に太陽光発電設備を増設し、施設内で消費する電力の約50%を賄う見込み。このほかLED照明やヒートポンプの導入、雨水再利用に加え、冷蔵設備には自然冷媒を採用することで環境負荷低減も図る。
郵船ロジスティクスグループは、長期的に成長が見込まれるヘルスケア分野を重点領域に位置付けており、2025年12月にはWalden Groupのヘルスケア物流事業を担っていたMoviantoを含む4事業体を買収。今回の倉庫拡張により、欧州でのヘルスケア物流ネットワークをさらに強化し、医薬品サプライチェーンの高度化を進める。
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