佐川印刷は7月3日、SGホールディングスグループの中核物流企業であるワールドサプライの新東京営業所(東京江東区)に大規模自動仕分け機や自動採寸装置などから構成される大型マテリアルハンドリング(マテハン)を設置したと発表した。佐川印刷は今後、労働力不足や物流量の増加が顕著な企業物流のDXソリューションとして大型マテハンの受注・設置を加速させる。
今回設置したマテハンはコンベヤーラインが幅約100メートルにわたり、1時間当たり2500ケースの処理能力を持つ。
佐川印刷が設置した過去最大の設備であることに加え、独自に開発した「BCR(バーコードリーダー)採寸装置」を実装しており、送り状を貼り終えたコンベヤー上にある最終段階の荷物を自動採寸・計量し、送料を自動計算できる。
作業スペースやスムーズな動線を確保するため、コンベヤーは床に設置せず、つり下げ式にしているほか、BCRシステムと併用することで将来的なデータ活用にもつながる。
ワールドサプライは、百貨店などの大型店向けにメーカー製品の仕分け出荷を手掛けており、大型マテハン設置により作業時間が年間約3万500時間削減される見込み。
佐川印刷は、これまでSGHDグループ傘下企業の物流現場で培った知見を生かし、中小型のマテハンを設置してきた。
作業効率化と省人化を迫られる物流で、マテハンは重要なソリューションとなっているが、マテハン大手などは業務が追いつかず、大量の受注残を抱えているとされる。
2兆2600億円に拡大した国内マテハン市場はさらなる拡大が見込まれており、佐川印刷は現場感覚を生かした独自技術で市場成長の一翼を担っていくとしている。
■導入されたマテハンの概要
機械能力:2500ケース/時(コンベヤー速度60m/分の場合)
運転時間:8時間/日
※省エネ法のトップランナー制度に準拠したモーターを使用
シュート数:幹線仕分け6、納品代行仕分け10、リジェクト1
搬送可能サイズ・重量:【最大】W60×L90×H60cm・30kg【最小】W20×L30×H15cm・2kg
作業時間削減効果:年間約3万500時間
※ワールドサプライの作業実績を基に20日/月稼働として算出


