commonは7月9日、集荷・配送ルートの計画をAIで自動作成するSaaS「ルートコンパスAI」の提供を開始したと発表した。
同サービスは、複数の集荷先・配送先や複数拠点、自社便と取引先手配便が混在する環境に対応し、ドライバーの労働時間に関する改善基準告示(2024年問題)を考慮した配車計画を自動で作成する。属人化しがちな配車業務を仕組みに変え、法令対応と輸送コストを考慮したルート計画を生成する。
同社によると、熟練担当者が約3時間かけていた日々の配車計画を数十秒で作成し、配車計画に要する時間を約8割削減できるという。2024年問題の各基準を計画へ組み込むことで、法令を満たした計画のみを出力する。
開発の背景として同社は、2024年4月の改善基準告示改正により、ドライバーの拘束時間や運転時間に上限が設けられ、法令順守と輸送効率の両立が課題となっていることを挙げる。また配車計画が熟練担当者の経験や勘に依存しやすいことや、Excelなどを用いた手作業で運用されるケースが多いことから、担当者の不在や物量変動への対応にリスクがあるとしている。
サービスでは、数理最適化とAIにより熟練者が行っていた判断を仕組みとして再現する。
輸送費・労務費・拠点作業費・遅延ペナルティを統合的に評価し、総コストが最小となる計画を毎朝自動生成するほか、複数拠点や配送先ごとの締切時刻、自社便と取引先手配便の併用といった条件にも対応する。
提供形態はSaaSで、主要ブラウザに対応し、API連携が可能。物流事業者のほか、メーカー、卸・小売など集荷・配送業務を行う事業者を対象としている。
■ルートコンパスAI
https://www.commoncoltd.com/route-compass-ai/
