大和ハウス工業が大阪市住之江区で開発を進めていた延床面積8.6万m2の冷凍冷蔵マルチテナント型物流施設「DPL大阪南港I」が7月15日に竣工する。
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冷凍食品やチルド品の消費拡大に加え、既存倉庫の老朽化が課題となるなど、昨今の冷凍冷蔵倉庫の需要が高まっている。こうしたなかで、大和ハウス工業はこれまで15棟の冷凍冷蔵設備を導入した物流施設の開発を手掛けてきた。
今回こうした需要増に向け、大和ハウス工業は国内最大規模の延床面積を持つ冷凍冷蔵専用のマルチテナント型物流施設「DPL大阪南港I」を竣工する。
「DPL大阪南港I」は、各フロアに直接トラックを付けられるバースを設置したランプウェイ方式を採用。
バースから接続する前室は5℃~8℃、2階~5階の倉庫は-25℃~0℃の温度管理を可能としている。
同施設は冷凍食品需要の高まりに伴い、コールドチェーンに対応するため、冷凍食品から生鮮食品に加え、医薬品なども保管可能な冷凍冷蔵仕様としている。
一般的な冷凍冷蔵設備を設置している物流施設では、屋外との温度差による結露を抑えるため、屋外と冷凍区画の間に前室を設け、段階的に温度管理を行う。特に同施設では、結露がより発生しにくい設備としている。
また、物流施設における人手不足の深刻化や、冷凍冷蔵倉庫において低温環境下での作業負荷が大きいことを踏まえ、大型の自動化設備や高層ラックの導入を想定した仕様とした。
同社の開発する「DPL」では、一般的に各階の有効天井高を約5.5mとしているのに対し、「DPL大阪南港I」では最大6mを確保。さらに、床荷重は最大1.5t/m2まで対応可能とし、重量物を取り扱うテナント企業のニーズにも対応できる設計としている。
施設は、大阪市中心部から約10km圏内に位置し、阪神高速4号湾岸線「南港中IC」より約1km、「南南港IC」より約1.1km(いずれも自動車で約2分)と、高速道路へのアクセスが良い立地であり、名古屋市内まで約180km(自動車で約2時間30分)と、広域輸送拠点としての利便性を備える。
また、国際物流ターミナルの「大阪港」に近接しているほか、「関西国際空港」および「神戸空港」へのアクセスも良く、陸路輸送だけでなく、海路・空路輸送にも対応可能な立地となっている。
従業員確保の点にも優れ、Osaka Metro南港ポートタウン線「南港口駅」より約100mと近く、185台分の普通自動車駐車場も整備している。
「DPL大阪南港I」は、BCP対策として、地下約70mの支持層に到達する杭によって建物を支える設計としている。また、台風や高波などによる水害リスクを軽減するため、「大阪市水害ハザードマップ」の予想高潮位よりも床面を高くしている。
加えて、2つの受変電設備と非常用発電機を設置し、災害のほかにも設備の故障やメンテナンスといった停電リスクを低減する。
また環境面では、屋根全面に太陽光発電システム(モジュール容量約1456kW、システム容量約1125kW)を設置したほか、LED照明や断熱性に優れた外装材などを採用。これにより、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の最高ランク6つ星を取得している。さらに今後、ZEB Ready以上の認証の取得を目指すとしている。
■施設概要
名称:DPL大阪南港I
所在地:大阪府大阪市住之江区南港東1-8-10
交通:阪神高速4号湾岸線「南港中IC」より約1km(車で約2分)、「南南港IC」より約1.1km(車で約2分)、Osaka Metro南港ポートタウン線「南港口駅」より約100m
敷地面積:3万4372.20m2(1万397.59坪)
延床面積:8万5799.68m2(2万5954.40坪)
賃貸面積:6万5414.61m2(1万9832.84坪)
入居可能区画:1区画につき約6300m2から
用途地域:準工業地域
建物用途:倉庫・事務所(マルチテナント型倉庫 冷凍冷蔵)
構造・規模:FSRPC-B構法(※)、耐震構造・地上5階建て
床荷重・高さ:最大1.5t/m2、梁下有効高さ4m~6m
建築主:ディエイチ・ディベロップメントフォー(大和ハウス工業100%出資)
設計・施工:フジタ
着工日:2024年7月16日
竣工日:2026年7月15日
総事業費:約580億円
※大和ハウスグループのフジタが開発した、梁に鉄骨造、柱に鉄筋コンクリート造を採用した混合構造のこと。Fujita Steel plus Reinforced Precast Concrete ― Band plate methodの略称。
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