YEデジタルは7月16日、NVIDIA(エヌビディア)とフィジカルAI分野で協業すると発表した。倉庫自動化システム(WES)「MMLogiStation」と「NVIDIA Omniverse libraries」を連携し、物流センターや工場内搬送工程のデジタルツイン構築を加速する。
同社によると、物流センターや工場内のモノの流れや搬送工程をデジタルツイン化することで、マテハン・ロボットなどの自動化設備の配置・制御の最適化や、導入前シュミレーション、データ活用による継続的な改善などさまざまなメリットがあるという。
協業では、単体の設備や個々の装置単位ではなく、設備が連動して動く空間全体をNVIDIA Omniverse librariesとインテグレーションすることで、現実に即した高精度なデジタルツインを構築。シミュレーション・検証・AI活用の高度化を目指す。
YEデジタルは今回の協業により、デジタルツイン構築期間を、従来の数年規模から数か月程度へ短縮できる可能性があるとしている。
またOpenUSD(オープンな3Dワークフローの標準規格)を活用したオープンプラットフォーム化により、マテハンメーカーやロボットベンダー、SIerとの連携強化も見込む。
さらに物流システムや生産設備の制御技術をそのまま仮想空間へ展開するため、現実空間と同等の実装しやすさも特徴だという。
両社は2025年11月から連携協議を進めており、すでに国内で工場の搬送工程におけるデジタルツイン実証を開始している。今後フィジカルAIによる搬送工程最適化の実用性と効果検証を進めるとともに、現場への社会実装を推進し、持続可能な産業基盤の構築を後押しする方針だ。
富士通とロボット大手3社/フィジカルAIで連携、製造・物流など社会実装加速