東京ビッグサイト(江東区)で7月15~17日に開催されている「第12回猛暑対策展」が、注目を集めている。
猛暑の常態化、2025年6月の職場の熱中症対策義務化を背景に、出展者数は190社・377ブースと過去最高。訪れる人たちも、どんな製品・サービスを対策として取り入れるべきか吟味して回っている。
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リベルタは、汗と風で冷感が持続するウェアのシリーズ「FREEZETECH(フリーズテック)」を打ち出した。
冷感プリントを加工した生地が、水分に触れると吸熱反応を起こし、生地温度が低下する。長袖シャツ、アームカバー、タイツ、ヘッドバンドなどラインアップも豊富で、体を面で覆い汗を味方にするという。
サーモカメラを通して見ると、スプレーで水を吹き掛けたモニター右側の腕のほうが温度が低いと色で分かる。
空調服は、「気化熱冷却ベスト」を新たに投入した。背中の注水口から水を300ml入れ、気化熱フィルムになじませると、体内からの熱で保水された水分が蒸発するのを利用して涼しく感じられるという。
単品でもバッテリー不要の手軽なウェアとして使えるが、ファンの付いた「空調服」と組み合わせると、冷却効果はより大きくなる。
広報室の岩渕大征課長によると、「昨年は10月頃まで暑かったため売れ行きが良く、今年は生産量を120%ほどに増やして臨む」。
日本シグマックスは過酷な現場に向けて、ペルチェ式冷水循環服「メディエイド アイシングギア ベスト2」を展開する。
冷却パッドの付いたインナーと、リュックのように背負う冷却ユニットを組み合わせて着用する。バッテリーの電源を入れるとベストの内側に張り巡らされたチューブを冷水が循環する仕組み。
従来品より冷却パッドの面積を2倍に広げ、背中だけでなく前面も冷やせる新商品「ベスト型冷却パッド」もブース前面で紹介する。
ペルチェ素子を使用した冷却プレートと一体になったファンを搭載した作業服を推すのは、原田産業。ファンの風が汗を蒸発させ、体温を下げる。冷却プレートは服内の空気の温度を下げ、体に触れれば直接冷たさも感じられる。ファンが高めの位置に付いており、首筋や脇に冷風を送り込むのも特長だ。
機能アパレルチームの青木隆宏氏は「ファンだけのウェアは熱い外気を取り込んでしまうため、より冷却効果が高いものを探して来られるケースが多い」と話す。
花王は、厚手の汗ふきシート「ビオレ冷(ひや)タオル」をアピールする。メントールの冷感とアルコールの気化熱を利用し、肌に当ててほてりを逃がす。長さが46cmあるため首に巻けるのが特長だ。
常温保管でき、個包装のため休憩所に大量に常備したり持ち歩いたりすることも可能。ファン付きウェアとの組み合わせもおすすめという。
アリストは、「塩ジェル」や「飲むアミノ酸」を提案しようと今回初出展した。塩ジェル1袋の食塩相当量は0.77gで、熱中症対策飲料500ml分のミネラルが摂れる。タブレットなどと比べて口の中でパサつかず、食べやすいのが利点だ。
営業二課の中島健介課長は「これまでマラソンランナーなどスポーツ界では知られた商品だが、製造や物流などの現場でも需要があるのでは」と見ている。
今回初めて「暑い中で体感するエリア」が設けられ、ダイキン工業は屋外にも大空間向けエアコン「マルチジェット」を展示した。
20m先まで冷風が届く大風量で、物流倉庫や工場、体育館などで威力を発揮するという。
アドバンテックは、屋根や壁に貼るだけで建物を冷やす、特殊な遮熱フィルム「Cool Earth」を出展した。
炎天下の屋根は90℃近くまで上昇するが、フィルムを貼ると最大40℃低下。窓ガラス用には透明タイプもあり、就労環境改善のためにも施工を勧めている。
安全衛生保護具を製造販売する谷沢製作所は、遮熱塗装したヘルメットや、ヘルメットに取り付ける熱中センサーのほか、「熱中応急処置セット」を展示した。
A4サイズの箱に経口補水液や瞬間冷却パック、タオル、使い捨て体温計などがまとまっており、箱を開くと、応急処置の方法が書かれたマニュアルがすぐ読めるようになっている。応急セットは以前から販売しているものだが、熱中症対策義務化を契機に売り切れるほどの人気で、増産を重ねているという。
イガラシは、簡単に組み立てられる「ワンタッチアイスバス」を紹介。救急車を待つ間などに、少ない水量で効率よく熱中症患者の体を直接冷やす。蛇腹に折りたたんで収納できるため、いざという時に備えることを提案した。
主催の日本能率協会は猛暑対策のトレンドとして、「着る」冷却グッズが進化している点や、「飲む・食べる」「持ち歩ける」製品、頭や首など「人を直接冷やす」アプローチが広がっている点などを挙げている。











