コクヨサプライロジスティクス(KSL)は7月28日、物流現場の人材定着と働きがい向上を目的に、ゲーム的な要素「ゲーミフィケーション」を活用した実証実験を7月から開始したと発表した。
この取り組みは、KSLの現場スタッフの声と産学連携を通じて得た学生の提言を起点に、コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」開発チームが持つ習慣化とやる気の見える化のノウハウを、物流現場に応用したもの。2026年12月まで実証実験を重ね、2027年1月の本格導入を目指す。
実証実験は首都圏IDCで実施する。ピッキング件数や作業時間などWMSから取得したデータを個人の「経験値」や「成長グラフ」として可視化し、他者との競争ではなく、過去の自分と比較しながら成長を実感できる仕組みを検証し、実装する。
プロトタイプ版では、日々の作業実績に応じてアプリ内でコインを獲得し、そのコインで植物を育てるなど、楽しみながら継続利用できるゲーム要素を取り入れる。 なおアプリ内の具体的な演出や仕様は実証実験を通じた現場の反応やフィードバックを踏まえて、随時アップデートしていく予定だという。
こうした取り組みの背景として挙げているのは、物流業界の人手不足や離職率の高さだ。KSLでは2021年から「物流×産学連携プロジェクト」を継続しており、現場と学生の提言から、こうした課題解決には、現場スタッフの「自己成長」や「働きがい」の向上を中心に据えることが不可欠との気づきを得たという。
実証では、「今日もいい仕事ができた」と感じるスタッフの割合80%以上、アプリ継続利用率70%以上を目標値(KPI)に設定。ゲームの仕組みを活用しながら、物流現場のエンゲージメント向上と人材定着につながる効果を検証する。
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