梅の花グループは7月23日、日経ビジネス主催の「CLOオブザイヤー2026」において「Design for Logistics賞」を受賞した。物流を起点に商品の製造やSKU、在庫配置、配送頻度、輸配送方法などサプライチェーンの仕組みを見直した改革が評価された。
受賞を受け、吉田訓取締役(製造・商品部門管掌・製造部長、CLO)は、「物流は物流部門だけの仕事ではなく、経営そのものの課題」とコメント。7月に創業50周年を迎えたことを踏まえ、「物流の未来は1社だけでは創れない。荷主や物流事業者、顧客とともに持続可能な物流の実現を目指し、創業100年に向けて挑戦を続ける」と述べた。
同社では、製造と物流を一体で捉えた「スマートCKプロジェクト」を推進。物流量や在庫、生産量の可視化を起点に、SKUの最適化や安全在庫・在庫配置の見直し、製造工程改革、業態別配送頻度の最適化などを進めている。
こうした取り組みにより、製造工程を含むサプライチェーン全体で年間約6万時間の業務削減を実現。在庫をBS(貸借対照表)視点で約1500万円圧縮し、年間約1.3億円のキャッシュフロー改善につなげた。
2021年から輸送方法や配送資材についても見直しを進めており、高性能保冷容器や保冷剤の導入により、ドライアイス使用量を2019年比で99%以上削減。環境負荷と物流効率を両立する配送設計に取り組んでいる。
また関東・関西・九州の3拠点体制による供給網の構築や、安全在庫・在庫配置の見直しによるレジリエンス強化を図っている。
さらに物流事業者との定例会により双方の課題を共有することで、物流上のイレギュラー発生件数を1年間で約40%削減。共同配送や幹線共同輸送、物流事業者指定ラベルの導入など、取引先を含めたサプライチェーン全体での標準化や効率化を目指している。
社内の組織改編も実施し、2026年5月には物流部門と購買部門を統合し「商品部」を新設。調達から製造、在庫、物流、店舗までを一体で最適化する体制を整えた。今後も梅の花グループは、物流を起点としたサプライチェーン全体の改革により、持続可能な商品供給体制の構築を進めていくとしている。
花王/経営と一体で進める物流改革が評価、CLOオブザイヤー大賞
