ロボトラックは7月31日、関東~中部の約260km区間で自動運転走行の実証に成功したことを発表した。
実証は、5月に神奈川県「厚木南IC」~愛知県「豊田JCT」間で実施し、総走行距離は約260kmに達した。
ロボトラックは、大型トラック向けの自動運転システムを開発・提供するシステム企業。
2024年の設立から、これまで経済産業省「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援事業」や、国土交通省「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」へ参画。
こうした経緯を経て、レベル4自動運転システムの社会実装に向け、セーフティドライバー同乗のもと、関東~中部間における公道走行実績を積み重ねてきた。
今回の実証は、レベル4自動運転システムの社会実装に向け、高速道路上で遭遇する様々なシナリオに対して、自動運転システムが安全に動作し、対応できる能力を実走行環境下で検証することを目的としたものだ。
本線での安定走行に加え、ETC料金所通過後の本線への合流、左側車線を基本とした走行、車間距離および車線維持、低速車両の追い越し、ジャンクションでの分岐・ルート選択、本線への再合流、割り込み車両への対応など、長距離の継続的な自動運転に必要となる複数の走行シナリオを確認。
実証の条件下において、各シナリオで自動運転システムが意図したとおりに作動し、安定して走行できることを確認した。
同日、現場では関係省庁・投資家による視察会も実施。
参加者からは、自動運転トラックの実走行に対し高い評価が寄せられたほか、今後の社会実装に向けた技術面・事業面の課題などについて活発な意見交換が行われた。
視察会に参加した国土交通省の久保田秀暢大臣官房技術総括審議官は、「日本発の自動運転技術には大きく期待している。今回のデモを通じて、ロボトラックは基礎的な技術をしっかりと積み上げている会社だと感じた。自動運転の世界では100万回に1回しか起こらないような事象であっても、その1回によって研究や開発が止まってしまう例もある。ロボトラックが同社技術の社会実装を目指すにあたり、今後も開発のスピード感と安全性担保を両立した開発・実証を推進していくことを期待している」と述べた。
また、経済産業省製造産業局自動車課モビリティDX室の黑籔誠室長は「今回、初めて実際にトラックの自動運転走行を現地で拝見したが、想像以上にスムーズに合流、減速、追い越しなどが実施できており、安全に走行できていることを実感した。ドライバーレスで既存物流拠点間の輸送が可能になることは、日本の社会課題の解決において非常に重要であるが、その実現には高速道路だけでなく物流拠点と高速道路を結ぶ一般道での走行も必要になる。ロボトラックはモジュール型においてルールベースにAIベースの技術を組み合わせた技術開発に取り組み、走行可能エリアの拡大に意欲的に取り組んでいると聞いている。レベル4自動運転の実装に向けて、経済産業省としても引き続き支援していきたいと考えている」とコメントした。


