アンドエスティホールディングス(HD)は8月3日、グループの物流子会社、アンドエスティ・ロジスティクスが西宮北物流センター(兵庫県神戸市北区)に次世代自動倉庫と搬送ロボットを大規模導入したと発表した。
プラスオートメーション(+A)とT5が協力し、「AirRob PickingWall(エアロボピッキングウォール)」と「t-Sort OPS(ティーソートオーピーエス)」を本格導入した。
アンドエスティHDグループは55超のブランドを持ち、物流センターはブランドの規模や特性に対応するため全国7拠点でカバー。大型ブランドは東西2拠点から、中小規模ブランドは関東のメインセンターから入出荷を行っている。
倉庫面積約1万9339m2の西宮北物流センターは、主力ブランドを中心とした大型ブランドの西日本店舗をカバーする拠点となる。
今回の取り組みでは、高密度保管が可能な次世代自動倉庫を導入するとともに、従来の複数工程間を商品と人が移動する作業方式から、ロボットが商品や箱を人の元へ運び一定点で出荷作業が完結する「GTP(Goods to Person)」「BTP(Box to Perso)」の仕組みへ変革。
作業スタッフは所定のステーションで作業を完結することができるため、従来のように広大な倉庫内を歩き回る必要がなくなり、身体的負担が軽減される。
また、固定式の大型ベルトコンベアを排除し、ロボットによる自由軌道の搬送に置き換えることで、庫内レイアウトの柔軟性を担保した。設備のメンテナンス負荷や初期投資コスト、ランニングコストも抑えられるという。
ステーション周辺には独自の2段架台構造を採用。出荷保留や時間待ちの仕分けアイテムをライン外に滞留させられるため、ロボットの効率的な活用もすることができ、全体の運用フローを止めることなくスムーズな処理が継続的に可能になる。
これらの仕組みによって、在庫保管量は従来比155%、出荷作業の生産性は196%と、飛躍的に向上した。
アンドエスティHDは西宮北物流センターへの最先端ロボティクス導入について、「単なるキャパシティ拡張や効率化にとどまらず、グループ全体の経営戦略を支える重要な物流ネットワークの再構築を意味する」と言う。
東西2拠点体制に機能を分割することで一極集中による災害リスク等を分散し、変化の激しいアパレル市場に柔軟かつ強靭に対応できるサプライチェーンを構築。
西日本エリアの各店舗への物理的距離を縮めることで、発注から納品までのタイムラグを極小化し、店頭での販売機会損失を防ぐとともに、輸配送コストを削減する狙いもある。
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