商船三井は8月19日、阪神国際港湾が実施していた神戸港ポートアイランド(第2期)南ふ頭の拡張整備工事が完了し、神戸国際コンテナターミナル(KICT)の拡張運用を開始したと発表した。
これに伴い、商船三井は阪神国際港湾とPC14~17バースの賃貸借契約を締結。現在、同社が山九、住友倉庫、ニッケル・エンド・ライオンスと共同運営するKICTは、従来の3バースから4バース体制へ拡大するとともに、新たに川崎汽船が参画し、神戸港の外貿コンテナの約4割を取り扱う日本最大級のコンテナターミナルとなる。
拡張後のKICTは、岸壁の総延長が従来の1050mから1750mに延伸。より柔軟な船舶の着岸枠(バースウインドウ)の提供や、他航路へのコンテナ接続(トランシップ)の利便性が向上する。
また、拡張エリアには遠隔操作機能を備えた電動式トランスファークレーン(RTG)を12基導入するなど、DX化を推進している。
従来、クレーン運転員が荷役機器に直接乗り込んで操作していたが、今回導入したRTGでは、ターミナル内の作業棟からの遠隔操作が可能となる。
これにより、天候や気温の影響を受けにくい作業環境を整備し、運転員の身体的負担軽減や荷役オペレーションの生産性・安全性の向上につながることが期待される。
さらに、今年3月末から新・港湾情報システム「CONPAS(コンパス)」の常時運用も開始している。
CONPASは、コンテナの搬出入に関する情報を港湾関係者間でリアルタイムに共有し、トラックの待ち時間やゲート前の混雑を削減するシステム。トレーラーのドライバーが持つIC付き身分証(PSカード)を活用することで、ゲート処理時間の短縮や、搬出入予約によるトレーラー到着時間の平準化を図るものだ。
商船三井は、こうした最新のDX技術を活用したターミナル運営を通じ、コンテナ物流の効率化と生産性向上を進める。併せて、コンテナゲートや物流施設の屋上への太陽光パネル設置など、ターミナルのGHG排出削減にも取り組むとしている。
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