NECは8月28日、サプライチェーンマネジメント(SCM)業務を支援する複数のシステムを横断し、需要予測や調達交渉、生産計画の最適化などを自律的に実行する「NEC SCM AIエージェント」を9月から販売開始すると発表した。
同サービスは、AI・データを活用してSCM業務の効率化・自動化を進めるとともに、現場担当者や経営層の意思決定を高度化するもの。人手に依存してきたシステム間のデータ連携や業務プロセス間の調整、例外事象への対応などをAIエージェントが担う。製造業や小売業など複数業界への適用を想定し、企業ごとに異なるSCM業務やデータに合わせてエージェントを追加・拡張できる。
SCM領域では、企業ごとに業務プロセスが異なるほか、複数のシステムが存在するため、統一的なパッケージだけでは対応しきれない業務も多い。NECは、こうした業務を複数のシステムやデータを横断して処理することで、環境変化への迅速な対応につなげる。
特に物流分野では、需要予測や生産・在庫・物流計画の最適化をAIエージェントが自律的に実行する。単に生成AIに質問して回答を得る仕組みではなく、数値予測や最適化については機械学習やNEC独自AIと連携することで対応する。
また、エージェントは安全・安心なAIの活用・運用を支える「AI Platform Service」を通じて提供。大規模言語モデル(LLM)単体では対応が難しい数値予測や最適化も、機械学習やNEC独自AIとの連携によって実現する。これにより、需要予測や生産・在庫・物流計画の最適化など、SCM領域における多様な業務を自律的に実行する。
さらに企業固有の業務やデータに合わせてAIエージェントを追加・拡張することもでき、適用領域を継続的に広げられるとしている。
NECは同サービスを中核に、SCM業務の自動化だけでなく、AI・データを活用した意思決定の高度化を進め、企業の競争力強化と持続的な成長を支援する。

