サントリーロジスティクスは9月1日、稼働25年目を迎える宇都宮支店を「DPL宇都宮」(栃木県宇都宮市)へ移転した。9月24日から本格稼働する。
宇都宮支店は飲料は扱わず、居酒屋で利用するジョッキやエプロン、スーパーに掲示するポスターやポップなど、店舗向け販促品の配送センターで、東日本全域をカバーする拠点となる。
宇都宮支店は平出工業団地に位置し、東北自動車道「宇都宮IC」より約12kmの立地。2階建てのマルチテナント型物流施設「DPL宇都宮」(総延床面積約4万6344m2)のうちE区画(約8218m2)に入居し、垂直搬送機と貨物用エレベーターで1・2階をつないだ施設となる。
移転にあたり、デジタルピッキングシステムを導入し作業のDX化を図った。
これまでベテラン従業員が仕分けをしてきたが、慣れていない人でもピッキングができるよう、カートに設置されたライトと端末画面を使ってピッキング作業の指示・支援を行う。スピードアップよりは属人化の解消のほうが大きな目的だという。
棚のどの間口にピッキングすべき商品があるか、何個コンテナに入れるか、といった指示がデジタル的に受けられる。目視などのアナログ作業による人為的ミスを防ぎ、従業員の高齢化にも対応する狙い。
ピッキング後は、カートを押して梱包エリアへ移動、バーコードをスキャナで読み込むと伝票が発行される仕組みになっている。
就労環境の改善に向け、大型シーリングファンも計4基導入した。1基で扇風機50台分以上の風量を発生させることができる。昨年6月施行の改正労働安全衛生規則を受け、従業員の熱中症対策の一つとして設置した。
また倉庫内の照明には、人感センサーを計130基設置した。リフトや作業者が近付くと自動で照明が点灯し、離れると消灯。年間10.5t(25%相当)のCO2削減を見込み、温室効果ガスの排出量削減や環境負荷軽減につなげる。
DXとGXの取り組みを合わせ、効率性としては20%の向上を見込んでいる。
こうしたDX推進、労働環境改善の取り組みを踏まえサントリーロジスティクスは、「宇都宮SDGs人づくりプラットフォーム」に登録し、宇都宮市に事業所を構える企業と共に地域に根差した活動を進める姿勢だ。
照岡大祐サントリーロジスティクス社長は「既存倉庫は長年稼働してスペースが狭くなり、働く環境を改善したい思いもあった」と移転理由を挙げ、「2024年問題や2030年問題で倉庫現場は人手不足が顕著に表れている。サントリーグループとして自動化や省人化を進めていきたい。ただ人を減らすのではなく、テクノロジーと人とのベストミックスを構築したい」と話している。
■宇都宮支店概要
所在地:栃木県宇都宮市平出工業団地3-20(DPL宇都宮 E区画)
アクセス:東北自動車道「宇都宮IC」より約12km
稼働開始日:2026年9月24日
延床面積:1・2階合わせて約8218m2(2486坪)
従業員数:自社スタッフ11人(うち地元採用10人)、委託先22人
倉庫内設備:垂直搬送機1台、貨物用エレベーター1台
主な業務:店舗向け販促品(ポスターなど)の配送
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