佐川グローバルロジスティクスは9月1日、ベトナムで衣料品・雑貨等の検針・検品事業を開始する。
子会社の佐川急便ベトナム(ベトナム・ホーチミン市)が、ベトナム当局より検針・検品事業免許を取得するとともに、中国で検針・検品事業を展開するファッションクロスフルシマ(埼玉県羽生市)と業務提携し、実施する。
<ベトナムでの事業イメージ>
日系アパレルメーカーなどに、佐川急便ベトナムの既存事業である航空・海上貨物輸出入事業・国内トラック事業・倉庫事業(一般・保税・CFS)に、ファッションクロスフルシマの持つ検針・検品ノウハウを加え、検針・検品を含む総合物流サービスを提供する。
中国の縫製工場では、人件費高騰や作業員不足に加え、欧米系大手メーカーや中国の衣料品メーカーに縫製ラインを占められている状況から、日本メーカーの一部ではベトナムへのシフトを進めている。
佐川グローバルロジスティクスでは、昨年上海と青島の物流会社を買収し、中国での検針・検品事業を進めており、中国に続く地域としてベトナムでも事業範囲を広げる。
佐川急便ベトナムは1997年6月にベトナム企業との合弁会社として設立し、主に航空・海上貨物輸出入事業・トラック事業・倉庫事業をホーチミン、ハノイ、ダナンに拠点を設け、営業展開している。