カシオ計算機は4月24日、国内生産拠点である山形カシオの時計専用工場を竣工したと発表した。
新工場は、主力品目である時計の生産効率を高めるため、従来別々の建屋で行っていた部品と完成品の製造を集約する工場として昨年7月に着工。このたび完成し、5月より量産を開始する。
今回の時計専用工場では、マニュファクチュールとしての高度な技術力を駆使して、高い組立精度と品質を実現する腕時計を、歯車などの基幹部品から一貫して生産する。
針を駆動するための微小なローターや歯車をミクロン単位の精度で製造するほか、それらを組み込んだアナログ時計のムーブメントを生産。山形で完成品として組み立てる分だけでなく、中国やタイの自社工場へも供給する。
完成品として、機械を使った高精度のテクノロジーと限られた技能認定者による高い技術を融合させた組立ライン「Premium Production Line(プレミアムプロダクションライン)」で、耐衝撃腕時計“G-SHOCK”の高価格帯モデルや高機能アナログウオッチ“OCEANUS”などを生産する。
■新工場の概要
建物概要:鉄骨造り平屋建て ※一部二階
延床面積:約4000m2
生産能力:月産1万6千個 ※稼動時設備による時計完成品の最大生産能力
投資額:約20億円
稼動予定:2018年5月
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