ロジスティクス・SCM+流通フェアが3月14日、東京・大手町サンケイプラザに、507人の来場者を集めた。
特別講演は、午前の部でヤマトロジスティクスの池田隆取締役プレジデントが「ヤマトグループの通販物流戦略について」をテーマに講演。
池田氏は、ヤマトグループが取り組んでいる「バリュー・ネットワーキング構想」の解説から始め、羽田クロノゲートや厚木ゲートウェイの開発の目的を説明。
そして、「バリュー・ネットワーキング構想」に基づく通販物流の構想を説明。特に、2012年のB2C市場は9兆円にも伸張し、特にアパレル分野の伸びが大きいとしている。
通販利用者は、42.8%の人が通販の利用を「早く届くこと」に重点をおいており、22.4%の人が「配達日数がかかるので通販の利用をやめた」との調査結果を引き合いに、スピードと品質とコストを足し算で考えるのではなく、一つでもマイナスやゼロがあれば同じくマイナスやゼロになる掛け算で考えることの必要性を説いた。
「バリュー・ネットワーキング構想」はその物流改革の始まりだとし、今後東南アジアなどへの展開も視野に入れた通販物流に応えていくものだ、と説明した。
午後は、タワーレコードのオンライン事業本部 前田 徹哉本部長が、いかにしてECで顧客を獲得するかを具体的に説明した。