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鴻池運輸/インドで鉄道コンテナ輸送市場に参入

2016年08月11日/生産

鴻池運輸は8月10日、ACTL社(インド・ニューデリー)と合弁で、鉄道コンテナ輸送会社JKTIPL社(インド・ニューデリー)を10月に設立することで合意し、契約書に調印した。

<ACTL社のICD業務>
20160810konoike - 鴻池運輸/インドで鉄道コンテナ輸送市場に参入

インドの物流市場の中で最大のコンテナ物流量を誇るデリー首都圏近郊と西インド主要3港(ナバシェバ港・ピパバブ港・ムンドラ港)間の長距離物流網に着目し、鉄道コンテナ輸送事業に参入する。

JKTIPL社は、ACTL社の有する豊富な顧客やICD設備、ノウハウなどを活用し、新たに鉄道コンテナ輸送事業として、西インド主要3港(ナバシェバ港・ピパバブ港・ムンドラ港)とデリー首都圏近郊のICDを結んだインド国内一貫輸送を行う。

主にACTL社ICDを拠点に国際複合一貫輸送サービス(海上コンテナ輸送+鉄道コンテナ輸送)をワンストップで提供する。

ACTL社ICDではコンテナ受け渡しの他に、輸出入通関、コンテナのバンニング・デバンニング、保管(特に輸入保税貨物の保管)、定温コンテナの取り扱い、混載貨物の集荷とコンテナ化を行う。

インドでは2020年には、日印の国家プロジェクトである貨物専用鉄道の開通が予定されており、将来的にトラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトが加速すると予想されている。

特に内陸部のデリー首都圏近郊では、鉄道コンテナを利用して海上コンテナ貨物を輸出入するために、発着場所となるICD(InlandContainerDepot)が不可欠で、ACTL社は、1997年より北インドで初の民間ICDを運営しており、デリー首都圏近郊の事業実績では高い評価を得ている。

今後、インド国内の鉄道コンテナ輸送だけではなく、中国・アジア諸国・北中米で展開しているロジスティクス事業とフォワーディング事業を融合させることで、インドにおける国際複合一貫物流サービスを展開するとともに、定温コンテナによる定温貨物輸送や、タンクコンテナによる液体貨物輸送など、グループの総合力を生かしたサービスの提供にも取り組んでいく。

■合弁会社JKTIPL社の概要
商号:Joshi Konoike Transport&Infrastructure Pvt.Ltd.
代表者:Hitendra Joshi(Managing Director)
設立:2016年10月(予定)
本社所在地:M-26,Main Market,Greater Kailash-2,NewDelhi-110048,India
資本金:約3億5800万円
決算期:3月31日
出資比率:鴻池運輸51%、Associated Container Terminals Limited49%
事業内容:鉄道コンテナ輸送事業

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