商船三井は10月7日、グループの中核的な乾貨船船舶管理会社であるMOLSHIP社が、船上労務管理ソフトウェア「WRH5」を開発したと発表した。
＜WRH5の操作画面＞
MOLSHIP社はWRH5を自社管理船に順次導入する。
日本海事協会（NK）からWRH5が船舶の労務管理関係規則への適合支援機能を有する旨の鑑定書を取得した。
WRH5は、国際労働機関（ILO）の2006年海上労働条約と日本国船員法の最新規定に対応。
特定の乗組員への労務偏重や過重労働を避け、船上での労働時間・休息時間を適正に配分することが可能だ。
労働配分計画と運用状況は、船陸間通信により、陸上の船舶管理会社とも共有。これにより、計画の妥当性やルール適合状況について陸上からも監視・指導が可能となる。
労働配分計画と執行状況の記録は適正に整理保管される。PSC（入港する外国籍船舶に対して寄港国（Port State）が行う立入安全検査）にも利用可能。
商船三井グループは、国内と国際ルールに則った船上労働環境の整備・改善により、今後も労災事故防止と船舶管理サービスの品質向上に取り組み、「世界最高水準の安全運航」の実現を目指していく。
なお、フィリピンのソフトウェア開発会社Spectral Technologiesと共同開発した。
