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日本郵船/LNG燃料供給船、竣工

2017年02月16日/IT・機器

日本郵船、ENGIE、三菱商事、FLUXYSが共同で設立した液化天然ガス(LNG)燃料供給船保有会社が韓進重工業で建造発注していたLNG燃料供給船が2月15日、韓国・釜山にある韓進重工業Yeongdo造船所で竣工した。

<LNG燃料供給船 ENGIE ZEEBRUGGE>
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写真提供:ENGIE

世界初のLNG燃料供給船は「ENGIE ZEEBRUGGE」と命名され、今後ベルギー・Zeebrugge港へ向かい、同港を拠点としてUnited European Car Carriers社が運航する自動車専用船をはじめ北海・バルト海を航行する船舶へのLNG供給を開始する。

重油換算で年間約2億5千万トンといわれる船舶用燃料需要において、国際的な船舶の排出ガス規制強化に伴い、LNGは重油に代わる有力な代替燃料と位置づけられている。

潜在的な需要規模は極めて大きいものの、普及には供給インフラの整備が大きな課題となっていた。

陸上のLNG供給施設と異なり、ENGIE ZEEBRUGGEの就航で船舶が希望する地点でのLNG燃料供給が可能となるため、LNG燃料の普及拡大への大きな契機になると期待されている。

日本郵船グループは一昨年日本初のLNG燃料タグボートの運航を開始、昨年9月にはENGIE、三菱商事と共に船舶向けLNG燃料の供給・販売に関する全世界ブランドとなるGas4Seaを立ち上げたほか、建造を進めていた世界初のLNGを燃料とする自動車専用船が竣工した。

今後、LNG燃料供給船の運航を通じて習得する知見やノウハウをもとにパートナーと共にLNG燃料供給・販売サービスを世界的に展開する。

■LNG燃料供給船「ENGIE ZEEBRUGGE」 概要
全長:107.60m
型幅:18.40m
型深さ:9.00m
総トン数:7,403トン
主機関: Dual Fuel(低硫黄Marine Gas Oil, Marine Diesel Oil及びLNG)
LNGタンク容量: 5,100m3 (Type Cタンク)
船籍:ベルギー
船級:Bureau Veritas

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