奥村組とオイレス工業は9月12日、物流施設などの地震時の荷物の保全を目的とした、パレット上の積荷の落下リスクを低減する免震技術を開発したと発表した。
物流施設等のラック倉庫に格納される個々のパレットと腕木(ラックフレーム)の間に免震装置を設置することで、パレット上の積荷の落下リスクを低減する。
巨大地震を再現した振動台実験では、免震装置なしの場合と比べて、パレットの揺れが約1/2に低減され、さらに加振終了後は、パレットが免震装置を構成するすべり材(山型の傾斜)と支持材により元の位置に復帰することを確認した。
ラックの腕木を加工することで比較的容易に免震装置を取り付けることができるため、新設に限らず既存のラックにも適用できる。
今後は開発済みの「ラック制震技術」と併せ、荷物の保全や、倉庫機能維持による事業継続に対するニーズに幅広く応えるソリューション技術として提案していく。なお、販売は2018年4月以降を予定している。
■問い合わせ
奥村組
技術研究所 建築研究グループ
TEL:029-865-1826
栗林商船 決算/4~6月の売上高は8.6%増、営業利益3.7億円