沖縄物流は9月29日、沖縄県豊見城市で定温物流センター「XDC DivisonⅢ(ディビジョンスリー)」を稼働させると発表した。
同センターでは、医薬品の適正流通基準を示した厚生労働省の「日本版GDPガイドライン」に準拠した施設とし、今後ますます厳格化するする医薬品の物流ニーズに対応していく。
また、同センターはスズケン沖縄薬品と共同で、改正物流総合効率化法の対象物件として認定を受けている。
保管施設は、定温の医薬品向けとなるGDP保管エリア((床面積1500m2)と、常温の日用雑貨エリア(床面積3900m2)の平屋建てだ。
GDPエリアには保冷庫、定温庫のほかに特別保管庫を設けて、向精神薬等の特別な条件が必要とされる医薬品の保管にも対応する。また全区画に屋内プラットホームを設けて沖縄特有の台風等悪天候時にも効率よく作業を行える「全天候型」機能を持つ。併せてそれぞれの倉庫前室内に、大型車が接車できるプラットホーム付き定温荷下ろしスペースを整備。
防犯対策としては、IDカードや監視カメラ、オートロックシステム、非常用発電設備を導入。温度逸脱時には警報システムが作動するほか、エアシェルターで冷蔵庫内の暴露と害虫の侵入を防ぐなど品質を重視した構造とする。
立地場所は沖縄自動車道・豊見城名嘉地ICに程近く、同社の物流拠点「DivisionⅠ」、及び「DivisionⅡ」に隣接する。将来のGDP運用ルールの義務化を視野に入れた、最新のセンターで医薬品の管理を徹底し、医薬品や生活物資の輸送品質を高めていくとしている。