日本郵便は12月18日、ドローンによる荷物などの配送を試行したと発表した。配送先地区に住む受取人宅の近隣施設まで、補助者なし目視外飛行（レベル3.5）により実施したもの。
これまでの無人地帯における補助者なし目視外飛行（レベル3）では、飛行経路上に立入管理措置などを講じる必要があり、ドローンが道路や線路を横断飛行する際、目視のための補助員を配置することや一時停止義務などが課されていた。
「レベル3.5飛行」では、従来のレベルで必要とされる立入管理措置 補助者・看板の配置 がデジタル技術の活用により撤廃となり、道路や鉄道等の上空を横断が条件付きで可能となった。
今回の配送試行では、ACSL社（日本）製のドローン「PF-2 Delivery」を使用。BOXタイプに加え、複数か所分の郵便物などをマウントできる機構を使用し、兵庫県豊岡市但東町奥矢根地区（出石郵便局配達区内）で片道8km（約16分）の配送試行を行った。
＜使用したACSL社のドローン「PF-2 Delivery」＞
日本郵便では物流専用機の開発進捗状況も踏まえながら、来年以降についても豊岡市内を含む中山間地域において、レベル3.5飛行を含むドローン配送の配送高度化の取り組みを進めていく考えだ。
