NTTロジスコは11月5日、日本ロジスティクスシステム協会主催の「関西物流改善事例発表会2024」で発表した八尾物流センターの改善事例が、優秀事例に選出されたと発表した。
優秀とされたのは、「フォークリフトオペレータの作業整理、軽作業標準化および多能工化推進による効率化/総稼働の削減」。
コロナ収束後、取扱い荷量が大幅に増え、特に雇用確保が難しいフォークリフト作業員の稼働増加が課題となっていた。
そこで八尾物流センターでは、フォークリフト作業員が1人で完結していた作業を、フォークリフトに乗車して行う荷役作業と、検品や商品ラベル貼付等の付帯作業に切り分け、付帯作業のほうは軽作業員へ分担することにした。
フォークリフト作業員と複数の軽作業員による「ライン方式」へ見直すとともに、作業マニュアルやチェックシートを整備し、現場レイアウトも見直した結果、物流センター全体の効率化につながった。
改善効果としては、フォークリフト作業員の作業時間が31%削減、物流センター全体の残業時間は68%削減できた。
時間外作業を削減し、安全な作業環境を確保したことで、従業員の満足度向上もみられたという。