大日本インキ化学工業／中国における傘型企業（持株統括会社）の設立

大日本インキ化学工業(株)は中国において、印刷インキや有機顔料、合成樹脂をはじめとする多岐にわたる事業を展開する関係会社26社を擁し、その売上高は300億円強となっている。
同社では今後、総合的な地域事業戦略に基づく最適かつ効率的な事業運営を実現し、事業の一層の飛躍を期するため、これらの関係会社を統括する傘型企業（持株統括会社）「迪愛生投資有限公司」を上海において設立する。
新会社の資本金は3 000万USドル、董事長・総経理には同社の取締役・早野勉が就任し、中国国内で活動する20社（香港を除く）を傘下に置く。
この傘型企業は、投資関連法規や許認可手続き、税制など現地の最新情報を正確に把握し、迅速・的確な判断・意思決定を下せる体制を構築するとともに、今後増加の見込まれる複数事業部の連携による中国進出をサポートし、生産立地・事業運営の最適化の実現を目指す。
傘型企業は、その利点を活かして傘下の会社すべての製品の国内販売や輸出を行う一方、中国で関係会社が使用する原材料の集中調達、物流・在庫管理などを行い、資金調達・資金管理の集約化によりコストを削減するとともに、傘下の会社の従業員の採用・研修、コンサルティングなどのサービス業務も行う。