サトー／IC タグを社内の原材料管理に実用化

（株）サトーは、IC タグの用途開発の一環として、自社生産を行なっているラベル、タグなどの原材料となる原紙の管理にIC タグを利用する。
年内を目処にIC タグによる原材料の管理の実用化としてシステムを完成させ、そのノウハウをユーザー向けアプリケーションに反映させていく。
IC タグを利用したラベル印刷原紙管理システムの概要
・IC タグを利用した管理システムの導入
同社では、前述の問題点を解決するため、今回IC タグをロール状の原紙の芯にセットして使用することを計画している。
IC タグ利用の効果は以下の通り。
1.パレットに乗せたロール原紙を非接触で一括して読むことができるため、１ロールずつ読む手間が省け、出荷、入荷、在庫管理段階での作業効率が向上する。
2.生産履歴、出荷履歴、残原紙の発生履歴などもIC チップに蓄積し利用することができるため生産管理データとして使用できる。
3.使用済みのIC タグは回収されて何回も使用できるため、コスト低減がはかれる。
今回のシステムではIC タグとバーコードラベルを併用します。それは管理上目視により識別する場合があるので原紙本体に名称表示が必要であることと、芯にセットしたIC チップに破損が生じたり、使用環境の影響で無線の読み取りができない場合に対応するため。