南堺運輸／民事再生法を申請、負債40億円

（株）帝国データバンクの調べによると、南堺運輸（株）（資本金１億5000万円、堺市緑町1-2、代表山内公一氏、従業員231人）は、７月30日に大阪地裁へ民事再生法を申請した。
申請代理人は天野勝介弁護士（大阪市中央区北浜3-2-25、電話06-6202-9522）。
同社は、1958年（昭和33年）８月に（株）山内組として梱包業を目的に設立、60年10月に現商号へ変更するとともに運送業を本格的に開始した。地元では知名度・売り上げ規模ともトップクラスの一般区域貨物自動車運送業者で、栃木県や滋賀県に支店を設置し、運送業96％を主体に、荷役作業４％を手がけ、化学品メーカーグループなどを主力得意先に、2002年１月期には年収入高約34億4000万円を計上していた。
得意先の不振などから受注は落ち込み、2003年同期の年収入高は約32億6000万円にまでダウン。支店開設資金や不動産取得に伴う借り入れ負担も重荷となり、受注単価も下落していた。新規得意先の開拓やリストラによる再建を図っていたものの、環境に関する規制問題で新たな投資を要する事態となり、資金調達が限界に達した。
負債は約40億円。