物流情報ネット・イー／ＥＳＣＯＴ業務提携

（協）物流情報ネット・イーは、海上コンテナ輸送のグリーン化を推進する非営利組織（ＮＰＯ）、省エネルギー輸送対策会議（ＥＳＣＯＴ）と業務提携し、英語版倉庫検索サイトを開設する。
ＥＳＣＯＴの国際物流ノウハウを活用し、国内倉庫情報を海外向けに発信。両組織の連携により、環境に配慮した効率的な国際複合一貫輸送を実現させる。
ネット・イーでは、組合員のアバンセロジスティック（遠藤文社長、東京都港区）の倉庫情報サイト「e-sohko.com」を運営。不動産業界や他の物流サイトとの提携によって、日本最大規模の倉庫ネットワークを持つ。ただ、日本メーカーの海外生産シフトに伴い、情報網の国際化が課題となっていた。
一方、ＥＳＣＯＴでは、船社、通関、海貨、海コンドレー会社などがタイアップし、内陸デポを活用した海上コンテナの往復輸送を展開。グリーン物流の観点から、梱包材のリユース・システム（ネポジット）等の具現化の点からも国内倉庫会社との連携が必要となった。
ネット・イー側で英語版の倉庫情報サイト「イー倉庫ドットネット:e-sohko.net」を新設し、国際物流に強みがあるＥＳＣＯＴが海外荷主とのコミュニケーションなどにより運用をサポートしていくことで合意した。
ネット・イーでは、ＥＳＣＯＴメンバーから日本向けの貨物の情報や輸出入物流のノウハウを得られるようになり、倉庫コンサルティング機能を強化。ＥＳＣＯＴでも、ネット・イーの倉庫を使って、海コン輸送の付加価値を高められるほか、梱包材の回収拠点としても利用可能になる。
なお、ＥＳＣＯＴではサイト上で国際複合一貫輸送の見積もりを手掛けているが、ネット・イーの倉庫情報が加わることでサービスが向上。将来的には、海外に拠点を持つ国内外荷主をターゲットに、総合物流ポータルサイトの構築も視野に入れており、両ネットワークが持つ物流知の現場知識を強みに、差別化を図る。