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フジ日本精糖/清水工場の精製糖生産停止と新三井製糖と業務提携

2003年08月25日/未分類

フジ日本精糖(株)は、清水工場での精製糖生産を停止して関連設備を廃棄し、太平洋製糖(株)と新三井製糖(株)に精製糖の生産を委託し、新三井製糖とは生産の受委託契約を含めた業務提携を締結する。
工場敷地内にある事務所・製品倉庫及び液糖設備はそのまま残し、顧客には従来どおりのサービスを継続する。
今回の措置は、農林水産省の行政指導に沿って実施するものであり、「精製糖企業再編・合理化計画認定要領」に則り、農林水産省生産局長の認定を受け、財政支援措置の適用を申請する。
1. 清水工場の精製糖生産停止及び設備廃棄の理由
精製糖業界においては、消費者の甘味離れによる需要の伸び悩みに加え、税負担の少ない加糖調製品の増大により輸入糖の数量は減少を余儀なくされ、業界として相次ぐ合併や共同生産或いは業務提携を推進してきましたが、日本経済の停滞や国際化に備え一層の基盤整備・強化が求められる状況となっている。
経営効率を高めて変革に対処するため、同社においても2年前に合併、共同生産への参画を実施し、横浜工場を閉鎖して生産を清水工場と太平洋製糖、に集約した。
その後、清水工場は、品質の安定・向上を図りながら精製糖コストの削減に努力してきたが、現在の同工場の規模では効率的な生産ができないこと、設備の老朽化に伴い今後かなりの設備投資が必要なことから、競争力を維持して収益性を高め、更なる経営基盤強化を図るためには、生産効率が高く規模の大きな他の工場に生産を委託するのが最善の道であるとの結論に至った。
2. 生産委託及び業務提携
清水工場での精製糖生産停止に伴い、その新たな生産は、現在同社が塩水港精糖(株)と東洋精糖(株)と共同生産を行っている横浜の太平洋製糖(株)での委託数量を増やして共同生産の更なる強化と効率化を図る。
また、残りの数量については、新三井製糖と従来よりの委託先である和田製糖(株)等に生産委託して品質維持と安定供給を進める。
新三井製糖とは生産の受委託契約の他に、人事や物流及び原糖面等での協力体制を構築のため、新たな業務提携を締結する。
3. 生産停止に伴う人事政策
清水工場での生産停止に伴う社員の処遇については、雇用の維持を前提に、他部門や生産委託先への配置転換などにより対処しますが、同時に早期退職優遇制度も導入する予定。
新三井製糖との業務提携の概要
1.生産受委託での提携
フジ日本精糖株式会社清水工場の設備廃棄に伴い、両社は精製糖の受委託契約を締結する。数量、糖種等は今後検討する。
2) フジ日本精糖(株)清水工場の設備廃棄に関わる協力
新三井製糖株式会社は、フジ日本精糖の清水工場の設備廃棄に関わる人事面を含めた諸施策の円滑な実施に対応すべく、協力体制を推進する。
3) その他
両社は、物流面をはじめとして原料糖の共同買付等での協調・協力、更に精製糖以外の分野においても協力体制を構築する。
3. 業務提携委員会の設置
具体的施策を検討・実施するために合同委員会を設置し協議する。

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