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全日本印刷工業組合連合会/印刷業界向けISO14001取得支援事業の開始

2003年08月31日/未分類

中小印刷業界団体の全日本印刷工業組合連合会は、印刷業界を対象とするインターネットを活用したISO14001(環境ISO)認証取得支援事業「環境経営印刷ネットワーク」を9月からNEC、(株)トーマツ環境品質研究所の協力のもと開始する。
「環境経営印刷ネットワーク」は、NEC、トーマツ環境品質研究所が共同開発した「団体共有環境マネジメントシステム(ネットEMS)」を雛形として、(1)全印工連が、一般印刷業各社が環境活動を展開する上で共通する基本情報(環境関連法規制、重点環境管理項目、環境対策例、環境対策情報源)、および環境マネジメントシステムを構築・運用するための基本システム部分をNECの「BIGLOBE」上に用意する。(2)会員企業は、(1)を活用することによりインターネットを使って簡単に自社の環境マネジメントシステムの構築が可能となる。(3)会員企業社員への環境教育もeラーニングで効率的に学習することができる。
これらにより、認証取得のための準備期間は、従来平均(約1年)の半分以下の約4~5か月程度、登録審査費を含めた初期費用は、従業員規模20人以下で約100万円、300人以上は約280万円(会員価格)と短期間・低コストでの環境ISOの認証取得が可能となる。審査は、大手審査機関への委託を予定している。
都市型産業である印刷業界は、ここ数年来の相次ぐ環境関係法令の施行やグリーン購入の普及を背景に、官公庁・自治体をはじめ民間企業の厳しい環境基準にも対応し、業界のグリーン自主基準を策定するなど環境問題に積極的に取り組んで来ている。
全印工連では、今日の企業経営において環境は大きな経営課題であり、中小印刷会社にも環境ISOを通じて、環境負荷低減と環境保全を図り、受注増加とコストダウンをめざす「環境経営」の発想が重要であると考え、「環境経営印刷ネットワーク」をスタートする。
「環境経営印刷ネットワーク」は、従業員20人以下の零細規模の企業でも環境ISOを比較的容易に取得できる点が大きな特長であり、一般印刷業であれば他団体でも参加が可能で、将来は既取得企業のネットへの移行参加も視野に入れている。

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