味の素／「欧州味の素食品」発足

味の素（株）は、うま味調味料グルタミン酸ナトリウム（ＭＳＧ）の生産・販売会社であるオルサン（株）の全株式取得（取得価格は、約８１億円）し、会社名を「欧州味の素食品（株）」（Ajinomoto　Foods　Europe　S.A.S.）に変更し、新会社は２００３年１０月１日に発足した。
同社はこれまで世界に１５の生産拠点を所有しているが、欧州味の素食品の発足により、大市場でありながら生産拠点を持たなかった欧州に５０千トンの供給能力を獲得、全世界生産ネットワークが完成し、全世界で品質の高いＭＳＧの安定供給と、地域に密着した顧客サービスを行うことが可能となった。
またグループの世界におけるＭＳＧシェアは３３％（中国を除き５０％を超える）を見込んでいる。
また欧州味の素食品は、ＭＳＧの生産・販売に留まらず、核酸・天然系調味料などの加工用調味料・食品へ事業展開し、将来的には家庭用調味料・食品事業も視野に入れた、欧州における調味料・食品事業の基盤会社としての役割を担う。