独立行政法人食品総合研究所は、農産物ネット認証システムによる販売実験を行い。
農産物は、本来、産地・栽培法等によって様々な品質特性が生み出され、名産・ブランド化が有効な商品のはずであるが、実際には複雑な流通経路によりモノトーン化されて消費者に渡っているのが現状。
この問題を解決するために、圃場にある農産物に販売パッケージ単位でID番号を付与して収穫日、品種、生産者、栽培情報等を管理する情報システムの構築を行い、消費者まで確実に生産者側の情報が伝達できる手法を開発した。
今年は、昨年のホームページによる情報伝達に加えて、ファックス、携帯電話(iモード)、一般電話等による情報取り出しを可能にし、市場流通での広域販売実験を試みる。
■成果の内容・特徴
1.データベースとWebサーバーを組み合わせて、ID番号をホームページから入力することで、農産物の個体データをデータベースから動的に抽出し、表示するシステムを構築した。
2.生産者側の情報は、パソコンから一般電話(あるいはインーネット網)介して、ID番号、収穫日、品種、生産者名等を毎日出荷時にデータベースヘ入力することが可能。
3.消費者は、小売店で購入した農産物に貼られているIDラベルを見て、そこに書かれているホームページアドレスあるいは電話番号とID番号の入力により、収穫日、品種、生産者の情報(写真、音声を含む)、栽培の特徴、圃場の写真等が入手可能である。ホームページでは、その他、産地情報、調理法、生育写真等も閲覧でき、さらに双方向通信の活用例としてアンケートも実施する。
4.情報取り出し手法としては、ホームページ以外に、携帯電話からのアクセスの場合は同じアドレスで自動的にiモード用のホームページを表示し、ファックスの場合はホームページで表示される情報を手元のファックスで受信でき、一般電話の場合は音声で読み上げられる(但し、提示情報は若干制限される)。
■販売実験の概要
1.だだちゃ豆(山形県鶴岡産):茨城県つくば市内のスーパー(カスミ)2店舗で8/12~9/3にわたって実験販売。1500袋予定。
2.しろね茶豆(新潟県しろね産):JAしろねから、築地市場を通じて、東京近郊で広域実験販売。8/17~9月中旬まで出荷全量に本システムのIDシールを貼付。3万袋予定。
3.また、秋には米も実験予定。
注)なお、詳細はhttp://vip2.nfri.affrc.go.jp/を参照。また、特許(特開平10-302105)も公開中。
■今後の課題
情報コンテンツの開発、対象農産物の多様化、販路の多様化等。
物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信
食品総合研究所/農産物ネット認証システムによる販売実験
2003年12月14日/未分類
未分類に関する最新ニュース
- LNEWS/2010年アクセスランキング (12月29日) 2010年12月29日 未分類
- 東洋ゴム/トラック用タイヤなど7%値上げ (12月13日) 2010年12月13日 未分類
- JX日鉱日石エネルギー/ガソリン混入軽油販売 (12月01日) 2010年12月01日 未分類
- JX日鉱日石エネルギー/11月の軽油卸価格1.2円上げ (11月30日) 2010年11月30日 未分類
- ロジスティクス手帳2011/販売開始、特別価格1800円 (11月25日) 2010年11月25日 未分類
最新ニュース
- スズケン/福岡県に物流センター稼働、設備投資60億円(12月29日)
- LNEWS/2010年アクセスランキング(12月29日)
- 日本貨物航空/韓国公取委の課徴金で、ソウル高等法院に訴状提出(12月29日)
- 花王/中国・安徽省に家庭用製品の生産拠点用地取得(12月29日)
- タケエイ/倉庫を取得(12月29日)
- ドイツポストDHL/カーボン・オフセットの輸送サービスが年間10億件に(12月29日)
- 象印マホービン/国内外の物流システム再構築(12月28日)
- モリト/適正在庫のグローバル化実現へ(12月28日)