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食品総合研究所/農産物ネット認証システムによる販売実験

2003年12月14日/未分類

独立行政法人食品総合研究所は、農産物ネット認証システムによる販売実験を行い。
農産物は、本来、産地・栽培法等によって様々な品質特性が生み出され、名産・ブランド化が有効な商品のはずであるが、実際には複雑な流通経路によりモノトーン化されて消費者に渡っているのが現状。
この問題を解決するために、圃場にある農産物に販売パッケージ単位でID番号を付与して収穫日、品種、生産者、栽培情報等を管理する情報システムの構築を行い、消費者まで確実に生産者側の情報が伝達できる手法を開発した。
今年は、昨年のホームページによる情報伝達に加えて、ファックス、携帯電話(iモード)、一般電話等による情報取り出しを可能にし、市場流通での広域販売実験を試みる。
■成果の内容・特徴
1.データベースとWebサーバーを組み合わせて、ID番号をホームページから入力することで、農産物の個体データをデータベースから動的に抽出し、表示するシステムを構築した。
2.生産者側の情報は、パソコンから一般電話(あるいはインーネット網)介して、ID番号、収穫日、品種、生産者名等を毎日出荷時にデータベースヘ入力することが可能。
3.消費者は、小売店で購入した農産物に貼られているIDラベルを見て、そこに書かれているホームページアドレスあるいは電話番号とID番号の入力により、収穫日、品種、生産者の情報(写真、音声を含む)、栽培の特徴、圃場の写真等が入手可能である。ホームページでは、その他、産地情報、調理法、生育写真等も閲覧でき、さらに双方向通信の活用例としてアンケートも実施する。
4.情報取り出し手法としては、ホームページ以外に、携帯電話からのアクセスの場合は同じアドレスで自動的にiモード用のホームページを表示し、ファックスの場合はホームページで表示される情報を手元のファックスで受信でき、一般電話の場合は音声で読み上げられる(但し、提示情報は若干制限される)。
■販売実験の概要
1.だだちゃ豆(山形県鶴岡産):茨城県つくば市内のスーパー(カスミ)2店舗で8/12~9/3にわたって実験販売。1500袋予定。
2.しろね茶豆(新潟県しろね産):JAしろねから、築地市場を通じて、東京近郊で広域実験販売。8/17~9月中旬まで出荷全量に本システムのIDシールを貼付。3万袋予定。
3.また、秋には米も実験予定。
注)なお、詳細はhttp://vip2.nfri.affrc.go.jp/を参照。また、特許(特開平10-302105)も公開中。
■今後の課題
情報コンテンツの開発、対象農産物の多様化、販路の多様化等。

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