日立金属、住友特殊金属／磁石事業再編

日立金属（株）と住友特殊金属（株）は平成16年4月1日を期して、磁石事業の再編を行う。
両社は、平成15年6月20日に「包括的事業提携契約」を締結し、事業全般の相互協力を推進し、今回の磁石事業の再編により、世界的に成長が見込まれる永久磁石事業のトップメーカーとしての強固な世界戦略体制が整った。
両社のコア事業のひとつである永久磁石及び磁石応用製品事業をとりまく環境は、自動車用電装分野を中心とする環境・省エネルギー関連市場において、今後益々の需要が期待される。
一方、顧客のグローバル生産・調達の加速化に加え、海外メーカーを含めた競争が一層激化すると見込まれ、両社の経営資源の有効活用、事業規模の拡大による事業効率向上を図り、グローバルな競争力と収益力の強化が必須と考え、対象事業を再編することとした。
磁石事業再編の概要
（1）日立金属及び住友特殊金属は、日立金属の永久磁石及び磁石応用製品に関する事業部門（以下、対象事業）を会社分割し、住友特殊金属がこれを承継する会社分割契約を締結した。
これにより、統合新会社は永久磁石における世界のトップメーカーとなり、両社共同による永久磁石事業の世界戦略が確立した。
（2）分割に際し、住友特殊金属は21 000千株の普通株を発行し、日立金属に割当交付する。これにより日立金属は住友特殊金属の発行済株式総数の51％を所有し、住友特殊金属は日立金属の連結子会社となる。
（3）住友特殊金属は商号を分割期日である平成16年4月1日付で、「株式会社NEOMAX」に変更する。
承継後の住友特殊金属の概要
商号：株式会社NEOMAX（英文名称：NEOMAXCo. Ltd.）
本店：大阪市中央区北浜四丁目7番19号（現住友特殊金属本店）
資本金：267億円
社長：戸井詰哲郎（現住友特殊金属社長）
従業員数：約1 400名（単独）