DHL／米国バイオテロ法（公衆の健康安全保障ならびにバイオテロへの準備および対策法） に関する案内

2002年6月、米国の「2002年公衆の健康安全保障ならびにバイオテロへの準備および対策法」（通称、バイオテロ法、BTA）が正式に成立した。
この法律には、米国外から輸入される食品等の食糧調達に対し、細菌を使ったテロリストの脅威から米国を守ることを意図した条項も含まれている。
米国の食品医薬品局（FDA）は、BTAのこの部分に関する実施規則を作成しており、2003年12月12日から実施されている。
この法律には、DHLの顧客に影響を及ぼす重要な2つの規則が定められている。
1.　施設の登録：米国内の人または動物に供される食品を製造・加工・梱包・保管する米国内外施設は、2003年12月12日までにFDAに登録しなければならない。
ただし、米国内に本拠地を置く農場、小売店舗、消費者に直接調理、提供する飲食店および非営利食品施設は、この限りではない。
また、個人から個人への贈答品（例：クリスマスプレゼント）を取り扱う施設も、この限りではない。
2.　食品輸入事前通告：米国の購入者もしくは輸入者またはその代理人あるいは米国外の発送人は、輸入する食品について2003年12月12日までにFDAに事前通告しなければならない。
事前通告は、航空輸送の場合は到着の最低4時間前に行わなければならない。食品到着5日前から受付を開始する（輸送方法によって異なります）。
食品施設登録と事前通告の義務は、商取引にかなりの影響を及ぼすことが予想される。この文書は、DHLの顧客に影響すると思われる関連規則の概要をまとめたもの。
これらの要件についての詳しいガイダンスやDHLのお手伝いできることについては、添付文書に記載されています。この法律や規則制定案の告示（Notices of Proposed Rulemaking）の詳細はFDAのウェブサイト(英語表記)にも掲載されている（www.fda.gov/oc/bioterrorism/bioact.html）。