イエローハット／Teradataベースの情報系システム拡張

日本NCR（株）は、（株）イエローハットがNCRのTeradata(R)（テラデータ）データウェアハウスを基盤とした情報系システムを拡張した、と発表した。
顧客満足度の向上を基本方針とするイエローハットでは、顧客の購買動向を的確にとらえてニーズにあった商品やサービスを提供、効率的な販促活動により顧客との関係をさらに強化する。
イエローハットはもともと自動車用品の卸売業を営んでいたが、小売ビジネスへも順調に進出を図り、現在展開している店舗は490店を数える。
各店舗に対する本部の指導を強化し、全店画一的な品揃えやサービスの提供を改善することで顧客サービスを向上するため、2002年4月にTeradataベースの情報系システムを導入した。
これにより、分散していた営業、顧客、商品情報が統合され、各部門における戦略的な情報活用をサポートする基盤システムが整った。
システム増強は、増加傾向にある各種ポイントカードの会員データや売上明細データをスピーディに処理し、より複雑で戦略的な分析をサポートするための拡張です。本社各部門および事業部の約100名のユーザーが3テラバイトのデータウェアハウスに直接アクセスし、日々の業務改善や戦略立案に役立てている。
営業・商品部門では、店舗毎に顧客層の違いや購買履歴を分析することにより、各店舗の特徴や問題点を把握し、売場の商品陳列や価格設定、在庫管理などを含め販売不振店に対する具体的な改善アドバイスを行い、売上げの向上を目指す。
さらに、地域特性や店舗特性、個店の実績など複数の要素をベースとして店舗への商品配分を行うことで、顧客のニーズにあった品揃えを提供し、販売促進部門では、顧客の購買履歴の分析に基づいたダイレクトメール送付対象者の的確な絞込みによって、ヒット率の向上と確実な再来店促進を図っていく。